この業種で起きる共有課題
弁護士のデモページには対応可能な案件の種類や費用の目安が記載されることが多く、競合他社に見られると戦略情報が漏れるリスクがあります。また相談内容を踏まえてカスタマイズしたページの場合、URLが第三者に渡ると守秘義務に関わる情報が見えてしまう可能性があります。メール認証で招待した本人だけが閲覧できる状態にすることがまず最初の対策です。
見込み依頼人がスマートフォンで最初にページを見るケースが増えています。相談したい案件種別(離婚・相続・企業法務など)のボタンが画面上部に配置されているか、問い合わせ電話番号が大きく目立つかをスマホ表示で必ず確認してください。ファーストビューに行動を促す要素がないとそのまま離脱されます。
- 相手がログインなしで開ける状態か確認する
- PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
- 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
- レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく
共有前に隠すべき情報
デモページに掲載する「解決実績」や「担当案件例」には依頼人の個人情報が含まれないよう徹底してください。弁護士広告規程では依頼人の許可なき情報公開を禁止しています。架空の事例を使う場合は「あくまで架空のシナリオです」と明記し、実際の案件と誤解されないよう工夫してください。
無料相談の申し込みフォームや問い合わせフォームへの連携設定に誤りがないかを確認してください。フォームを送信したのに返信が来ない、という状況は信頼損失につながります。公開前にテスト送信を1件行い、指定したメールアドレスに正しく届いているかを確認してから共有してください。
おすすめ認証方式
見込み依頼人への1対1の共有はメール認証が最適です。初回相談で伺ったメールアドレスを招待リストに登録するだけで、その方専用のアクセス管理が完了します。閲覧ログでいつページを開いたかがわかるため、「ページを開いた翌日に電話でフォローする」という営業ルーティンを組み込むことができます。
法人クライアントで複数の担当者にデモを見せたい場合は、担当者全員のアドレスを招待リストに登録します。誰がどのタイミングで閲覧したかが個別にわかるため、意思決定プロセスの把握にも役立ちます。委任契約に至った場合はデモページを非公開にし、案件専用の資料共有ページに切り替えることをおすすめします。
- 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
- 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
- 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
- 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない
送付文面とレビュー回収
デモページの送付メールは「先日お話しいただいた○○についてのご対応方針をページにまとめました」と書き始め、ページの目的を明示します。確認してほしい点は「弊所が対応可能な案件範囲」「費用の概算」「ご相談の流れ」の3点に絞り、「ご不明な点はご返信ください」と回答窓口を明確にします。
返信期限の設定は慎重に行います。法律相談は依頼人が熟慮する時間が必要なため、「○日以内にご返信ください」と急かすと印象が悪くなる場合があります。「ご都合のよいタイミングでご確認ください」としつつ、閲覧ログを確認してページを開いたことを把握できたら1週間後に「ご不明な点はありましたか」とソフトなフォローを入れるのがおすすめです。
- 確認してほしい観点を3つ以内に絞る
- 期限と返信先を明記する
- 修正後も同じURLで見られるか伝える
- 最終版と途中版が混ざらないようタイトルを付ける
よくある質問
見込み依頼人が相談内容を変更した場合、デモページの内容を更新して再度送る必要がありますか?
ファイルを上書きアップロードすれば同じURLに更新内容が反映されます。先方に「ページを更新しました」とメールで伝えるだけで再送信は不要です。
相談前の段階でデモを送る場合、弁護士広告規程上の注意点はありますか?
費用や成功率に関する誇大・誤解を招く表現がないかを確認してください。日弁連の弁護士広告規程および各弁護士会の指針を事前に確認した上でページを作成することを強く推奨します。
法人が複数の弁護士事務所を比較検討している場合、自社デモページのURLを競合他社に渡さないようにするには?
メール認証で招待した担当者のアドレス以外からのアクセスはできません。URLを知っていても認証を通過できないため、競合他社への情報漏洩を防げます。