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Figma Prototypeと認証付きHTML共有サービスの違い|レビュー用途で選ぶ基準

デザインレビューをFigma Prototypeで共有するか、認証付きHTML共有サービスを使うか迷っているデザイナーやPMは多い。両者は「URLを渡して相手に見てもらう」点は同じでも、誰がアクセスできるか・いつまで見られるか・何を見せられるかが根本的に異なる。この記事では用途ごとの使い分け基準を整理する。

できること

Figma Prototypeは画面遷移・ホバー・インタラクションをそのまま体験させられるのが最大の強み。相手がFigmaアカウントを持っていなくても閲覧リンクを発行できるため、クライアントに「このボタンを押すと次の画面に行く」という流れを実機感覚で確認させやすい。ただし共有リンクを知っていれば誰でも開ける状態になるため、機密度の高い案件には注意が必要だ。

認証付きHTML共有サービス(例:ギガサイト便)はコーディング済みのHTMLやZIPを3秒でアップロードし、パスワード・メール認証・会社ドメイン認証のいずれかで保護されたプレビューURLを発行できる。「このURLはABC社の@abc.co.jpアドレスを持つ人しか開けない」という設定が可能で、情報漏洩リスクを最小化しながら社外レビューを回せる点がFigma Prototypeにはない機能となっている。

  • 相手がログインなしで開ける状態か確認する
  • PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
  • 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
  • レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく

できないこと

Figma Prototypeは画面遷移のデモには優れるが、実際のHTML/CSS/JavaScriptの挙動を再現することはできない。フォームのバリデーション動作やアニメーションのタイミング、スクロール時のスティッキーヘッダーの挙動など、コードレベルで確認したい表現はプロトタイプ上では省略・簡略化される。「見た目の流れ」は伝えられても「動作の正確さ」を検証する用途には向かない。

認証付きHTML共有サービスはインタラクティブなプロトタイプ体験(画面遷移アニメーション、Figma固有のスマートアニメートなど)を提供しない。あくまで静的HTMLまたは実装済みコードをホストするためのサービスであり、デザイン段階の試作品を「動かして見せる」のではなく、実装段階の成果物を「確認してもらう」フェーズで力を発揮する。

認証と期限の違い

Figma Prototypeのリンクには有効期限を設定する仕組みがなく、リンクを無効化するにはFigma側でリンク共有を手動でオフにする必要がある。社外の複数関係者にリンクを送った後に「誰がまだ見られる状態か」を管理するのが難しく、レビュー期間が終わっても旧バージョンを参照され続けるリスクがある。

ギガサイト便のような認証付きHTML共有サービスはプロジェクトごとに公開期限を日時単位で設定でき、期限が来れば自動的にアクセス不可になる。「今週金曜17時まで」という形でレビュー依頼と同時に期限を伝えられるため、受け取った相手も優先度を把握しやすく、期限後に古いURLが流通するリスクも防げる。

  • 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
  • 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
  • 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
  • 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない

差し替え・レビュー運用

Figma Prototypeで修正を反映する場合、Figmaファイルを更新するだけでリンク先の内容も変わるため差し替えURLを再送する手間がない。一方で「いつ修正されたか」の履歴がレビュアー側には見えないため、「どの版を見てもらったか」が曖昧になりやすい。重要なレビューサイクルではバージョン番号か日付をコメントで伝える運用を追加する必要がある。

HTML共有サービスでは修正のたびにファイルを再アップロードして同じURLで最新版を提供できるサービスが多い。レビュアーに「同じURLでいつでも最新版が確認できます」と伝えておくと、複数回の修正を挟む案件でも混乱が少ない。最終確定版と途中版が混在しないよう、確定後はURLを無効化してアーカイブする運用を決めておくとなおよい。

  • 確認してほしい観点を3つ以内に絞る
  • 期限と返信先を明記する
  • 修正後も同じURLで見られるか伝える
  • 最終版と途中版が混ざらないようタイトルを付ける

向いているケース早見表

Figma Prototypeが向いているのは、画面遷移フローやマイクロインタラクションを体験させたいデザイン初期〜中期フェーズ、FigmaユーザーのいるチームメンバーやUXリサーチのセッションなど。認証不要で素早く共有できるため、社内のステークホルダーへのデモにも適している。

認証付きHTML共有サービスが向いているのは、コーディング後の実装レビューを社外クライアントや取引先に依頼する場面。特に「特定ドメインのメンバーだけに公開したい」「来週の会議前だけ見られればよい」など、アクセス制御と期限管理が必要なケースでは明確な優位性がある。両者を組み合わせてフェーズごとに使い分けるのが現実的な解だ。

よくある質問

Figma Prototypeのリンクを特定のメールアドレスだけに制限することはできますか?

Figmaの標準機能ではメールアドレス単位でのアクセス制限はできません。「リンクを知っている全員」か「Figmaに招待したメンバーのみ」のどちらかが基本設定です。メール認証が必要な場合はギガサイト便などのHTML共有サービスを併用してください。

HTML共有サービスにアップロードしたファイルはFigmaのインタラクションを再現できますか?

FigmaのスマートアニメートやPrototype遷移はFigmaランタイム固有の機能のため、エクスポートしたHTMLには含まれません。CSS/JSアニメーションとして実装済みのものは正常に動作しますが、Figma固有のプレビュー機能とは別物です。

会社ドメイン認証とパスワード認証はどう使い分ければよいですか?

特定企業の担当者だけに絞りたい場合は会社ドメイン認証が管理しやすく、パスワードを別途伝える手間が省けます。複数社が混在するレビューや個人メールアドレスの相手には、パスワード認証の方が設定が簡単です。

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