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Figma Prototypeで公開したページを社外レビューに回すときの注意点

Figma Prototypeで作ったデザインを社外のクライアントや取引先に送るとき、「とりあえずリンクを共有すればいいか」と済ませていないだろうか。外部共有には情報漏洩・誤認・フィードバックの行き違いなど特有のリスクがある。送る前に確認すべき事項と、安全に運用するための具体的な手順をまとめた。

できること

Figma Prototypeの共有リンクを使うと、受け取った相手はFigmaアカウントを作成せずにブラウザ上でプロトタイプを閲覧・操作できる。デザイナーがリンクURLをメールやSlackで送るだけでよく、専用のアカウント発行作業が不要な点は社外へのデモ共有において大きなメリットだ。PCとスマホの両方で表示できるため、レスポンシブ対応の確認も依頼しやすい。

コメント機能を有効にした状態で共有すれば、外部のレビュアーがプロトタイプ上の特定箇所にコメントを残すことができる。「この画面のここを変えてほしい」という位置指定のフィードバックが取得でき、スプレッドシートや口頭での説明よりも修正意図が明確になる。ただしコメント機能を許可する場合は、レビュアーがFigmaアカウントへのサインインを求められる場合があるため事前に伝えておく必要がある。

  • 相手がログインなしで開ける状態か確認する
  • PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
  • 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
  • レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく

できないこと

Figma Prototypeの共有リンクは「誰がアクセスしたか」を閲覧者側から把握する機能を持たない。クライアントにリンクを送った後、何人がどのデバイスで開いたかをFigma標準機能で確認することはできず、「本当に見てもらえたか」の確認はメールや口頭での追いかけに依存することになる。

レビュー依頼のURLに有効期限を設定することができないため、プロジェクト終了後も古いリンクが有効な状態で残り続ける。誤って旧バージョンのデザインが参照されてしまうリスクを防ぐには、Figmaファイルの共有設定を手動でオフにする作業を忘れずに行う必要がある。複数プロジェクトを並行して運営している場合、この管理漏れが起こりやすい。

認証と期限の違い

社外レビューで最も問題になりやすいのは「誰でも開ける状態のリンクが流出するリスク」だ。Figma Prototypeの共有リンクはURLさえ知っていれば誰でもアクセスできる。クライアントが誤って別の会社の担当者にリンクを転送した場合でも、Figma側で特定の相手をブロックする手段はない。

認証付きHTML共有サービス(ギガサイト便など)ではURLを知っていても認証を通過しないとコンテンツを表示させない設計になっている。会社ドメイン認証を使えばABC社の社員だけに自動で絞れるため、「うっかり別の取引先に転送された」ケースでもコンテンツへのアクセスを防ぐことができ、社外共有時の情報管理基準を満たしやすい。

  • 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
  • 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
  • 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
  • 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない

差し替え・レビュー運用

社外レビューで混乱が起きやすいのは「どの版を確認してほしいか」が明確でない場合だ。Figma Prototypeでは修正するたびに内容がリアルタイムで更新されるため、レビュアーが途中版を見ているのか最新版を見ているのかが不明確になる。レビュー依頼時には「この日時時点の画面を確認してください」と明示する運用が必要だ。

修正後に同じURLで最新版を確認してもらう場合、「更新しました」という通知をメール等で別途送ることを習慣にするとよい。社外のクライアントは古い版で確認作業を進めていることに気づかないケースが多く、フィードバックが食い違う原因になる。レビューサイクルの終了時は「このURLはレビュー終了しました」とひとこと添えてリンクを無効化するのが丁寧な運用だ。

  • 確認してほしい観点を3つ以内に絞る
  • 期限と返信先を明記する
  • 修正後も同じURLで見られるか伝える
  • 最終版と途中版が混ざらないようタイトルを付ける

向いているケース早見表

Figma Prototypeの社外共有が適しているのは、インタラクションの流れを簡単にデモしたい場合、クライアントとの初期ヒアリング後のフィードバック収集、または機密情報を含まないジェネリックなUI確認など。情報の機密度が低く、迅速に見せることを優先するシーンに向く。

一方、NDA締結済みのクライアント向けにコーディング済み成果物を見せる、複数社が同じ案件に関わっている、期限管理が必要な発注フローに組み込まれているといった状況では、HTML共有サービスへ切り替えるかFigmaと併用する形が安全だ。社外共有の際は情報の機密度・関係者の範囲・レビュー期間を確認してから共有方法を選ぼう。

よくある質問

FigmaのプロトタイプリンクをクライアントはFigmaアカウントなしで開けますか?

「リンクを知っている全員が閲覧可能」に設定すれば、Figmaアカウントなしでブラウザから開けます。ただしコメント機能を使う場合はサインインが求められます。事前にクライアントへ閲覧に必要な条件を伝えておくと混乱を防げます。

社外に送ったFigmaリンクを後から無効化するにはどうすればよいですか?

Figmaのファイル設定から「共有リンク」をオフにすると既存のリンクでアクセスできなくなります。プロジェクト終了後や別バージョンへ移行する際は必ずこの操作を実施してください。操作はファイルの編集権限を持つメンバーだけが可能です。

社外レビューでFigmaとHTML共有サービスを両方使うべき場面はどんな場合ですか?

デザイン段階はFigma Prototypeで流れを確認させ、コーディング後の実装確認はHTML共有サービスでアクセス制限をかけて送る、という二段階運用が有効です。フェーズが変わるタイミングでツールも切り替えると情報管理の粒度を保てます。

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