できること
Figma Sitesを使うと、FigmaのAutoLayoutで作ったデザインを数クリックで静的ウェブページとして公開できる。FigmaのSubdomain(例:xxx.figma.site)でURLが発行されるため、独自ドメインを持たない段階でもブラウザで確認できるページを素早く作成できる。デザイナーがコードを書かずにウェブ上の表示を確認したいとき、非常に手軽な選択肢だ。
認証付きHTML共有サービスは、エンジニアやデザインツール以外で生成された任意のHTMLファイル・ZIPをホストできる。Figmaだけでなく、WebflowのエクスポートやAIが生成したHTMLなど、あらゆるソースの静的コンテンツを3秒で公開可能だ。Figma Sitesの対応外となるカスタムJSやCSSアニメーションも含んだ実装物をレビューに回す場合に適している。
- 相手がログインなしで開ける状態か確認する
- PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
- 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
- レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく
できないこと
Figma Sitesは発行されるURLへのアクセスに認証をかける機能を持たない(2025年時点)。公開されたFigma Sitesのページはリンクを知っている誰でも閲覧できる状態になるため、機密度の高いデザインや未発表の製品ページを社外関係者のみに限定して見せる用途には適さない。
Figma SitesではFigmaのデザインデータを変換したHTMLが出力されるため、エンジニアが書いたカスタムJavaScriptや外部APIとの連携を含む動的なページをそのまま表示することができない。実装フェーズに入ってからの成果物レビューには別の共有手段が必要になる。
認証と期限の違い
Figma Sitesには有効期限の設定がなく、公開した後は手動で非公開に戻すまでアクセス可能な状態が続く。定期的な棚卸しをしない場合、古いバージョンのデザインページが永続的に残り続けるリスクがある。特に複数プロジェクトを並行して進めている場合、管理漏れが発生しやすい。
ギガサイト便などのHTML共有サービスは公開期限を日時単位で設定でき、期限到来後は自動でアクセス不可になる。「リリース前日まで」「提案会議の翌日まで」のように具体的な期限を設定することで、古いコンテンツが残るリスクを排除できる。社外レビューに期限管理が必要な業務フローにはこの機能が実用上必須だ。
- 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
- 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
- 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
- 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない
差し替え・レビュー運用
Figma Sitesでデザインを更新した場合、Figmaファイルを変更して再度公開操作を行うことでURLはそのままにページ内容を更新できる。デザインの確認サイクルが速い段階では有効だが、「どの時点のデザインを承認したか」の履歴をFigma Sites上で管理することはできない。
HTML共有サービスでは新しいHTMLをアップロードして同じURLで最新版を提供できるサービスが多く、修正のたびにURLが変わる問題を避けられる。レビュアーに伝えるURLが1本のまま版を更新できるため、複数回の修正が入る案件での混乱が起きにくい。最終版の確定後はURLを無効化して誤アクセスを防ぐ一手間を添えるとよい。
- 確認してほしい観点を3つ以内に絞る
- 期限と返信先を明記する
- 修正後も同じURLで見られるか伝える
- 最終版と途中版が混ざらないようタイトルを付ける
向いているケース早見表
Figma Sitesが向いているのは、社内の幅広いステークホルダーにデザイン成果を簡単に見せたい場合、Figmaデザインをベースにした簡易ランディングページを素早く作りたい場合など。コードを介さずにビジュアルを公開したい、かつアクセス制御が不要な状況で最も力を発揮する。
認証付きHTML共有サービスが向いているのは、社外クライアントへの成果物提出で情報管理が必要な場合、エンジニア実装後のHTMLを期限付きでレビューに回す場合、会社ドメインやパスワードでアクセスを絞りたい場合。両者を「デザイン確認ならFigma Sites、実装確認・外部提出ならHTML共有」と使い分けるのが実践的だ。
よくある質問
Figma SitesのURLにパスワードをかけることはできますか?
2025年時点のFigma Sitesには、ページにパスワードを設定する機能はありません。アクセスを制限したい場合は、Figma Sitesとは別にギガサイト便などの認証付きHTML共有サービスを利用してください。
Figma Sitesと認証付きHTML共有サービスを同じプロジェクトで両方使っても問題ありませんか?
問題ありません。デザイン段階の社内確認はFigma Sites、コーディング後の社外クライアントへの提出は認証付きHTML共有、というようにフェーズごとに使い分けることが一般的な運用です。URLを混在させないよう管理ルールを設けることをお勧めします。
Figma Sitesで公開したページは検索エンジンにインデックスされますか?
Figma SitesはデフォルトでX-Robots-Tagなどの検索除外設定を行わないため、公開設定によっては検索エンジンにインデックスされる可能性があります。未発表コンテンツを公開する際は、noindexの設定またはアクセス制限のある代替手段を検討してください。