この業種で起きる共有課題
研修会社のオンボーディング教材には、講師向けのファシリテーションマニュアルや受講者対応の禁止事項など、外部に出てはいけない運営ノウハウが含まれることが多い。これらを汎用クラウドリンクで配布すると、リンクを転送した先の人物も閲覧できてしまう。認証付きURLを使い、アクセス可能な受講者を事前に特定しておく。
研修会社は入社や契約開始のタイミングが人によってバラバラなことが多く、オンボーディング教材の配布が個別対応になりがちだ。URLが認証付きであれば、配布先を変えることなく同じURLを使い回しながら、認証設定だけを変更して新しい受講者に開放できる。
オンボーディング教材はHTMLで作られていても、受講者がPDFとして印刷したがるケースがある。印刷を許可するかどうかをポリシーとして決めておき、許可しない場合はCSSで印刷スタイルを非表示にするか、ページ内に「印刷・スクリーンショットは禁止」と記載しておく。
- 相手がログインなしで開ける状態か確認する
- PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
- 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
- レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく
共有前に隠すべき情報
オンボーディング教材に含まれる「クレーム対応のスクリプト」や「よくある受講者トラブルの事例」は、研修会社の内部ノウハウであり外部流出を防ぐべき情報だ。教材を外部講師と共有する場合、契約書に守秘義務条項が含まれているかを確認し、特に機密度が高い部分は別ドキュメントにして共有範囲を限定する。
教材HTML内に社内システムへのリンク(タイムシート提出ページ・経費精算システム・チャットツールの招待リンクなど)が含まれている場合、外部講師がそれらのリンクを誤ってクリックしないよう、外部受講者向けの教材版ではこれらのリンクを削除または無効化する。
おすすめ認証方式
社員向けオンボーディングには会社ドメイン認証が最も効率的だ。採用のたびにアクセスリストを更新する必要がなく、入社後すぐに教材を参照できる。退職後は自動的にアクセス不可になるため、退職者管理の手間も省ける。
業務委託講師や外部パートナーには会社ドメイン認証が使えないため、メール認証で個別に登録する。契約開始時に登録し、契約終了時に削除するフローを人事・業務管理の手順書に組み込むと、アクセス権の管理漏れを防げる。パスワード認証でも対応できるが、全員が同じパスワードを使うため契約終了者のアクセス遮断が手動になる点に注意が必要だ。
オンボーディング期間が決まっている場合(入社後30日間など)は閲覧期限を設定し、期間終了後は自動で非公開にする。延長が必要な受講者だけ個別に対応し、全員の期限を一律に延ばす運用は避ける。
- 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
- 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
- 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
- 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない
送付文面とレビュー回収
受講者への案内メールには「①このURLで何を学ぶか②いつまでに読むか③質問先はどこか」の3点を3〜4文で伝える。「入社後2週間以内にこのページを読んでください。疑問点は担当者◯◯のSlackアカウントへ」という形で完結させると、受講者が余計な問い合わせをせずに自習できる。
フィードバックを集める場合は教材の末尾にGoogleフォームなどのリンクを埋め込む形が効率的だ。回答は「理解できなかった箇所の見出しを選択」と「感想・提案を自由記述」の2問に絞ると、回答の負担が少なく完了率が上がる。フィードバックをもとに教材を改訂した場合もURLが変わらず、次のコホートには告知不要で最新版が届く。
- 確認してほしい観点を3つ以内に絞る
- 期限と返信先を明記する
- 修正後も同じURLで見られるか伝える
- 最終版と途中版が混ざらないようタイトルを付ける
よくある質問
研修教材のURLを複数のコホートで使い回すことはできますか?
URLは変わらないため使い回せます。コホートごとに認証設定(許可するメールアドレスリスト)を更新することで、現在の受講者だけがアクセスできる状態を維持できます。
業務委託講師の契約が終了したとき、アクセス権を即座に停止できますか?
メール認証で個別登録している場合は管理画面から即座に削除できます。パスワード認証の場合はパスワードを変更して旧受講者に通知しないことで実質的にアクセスを遮断できますが、他の現役受講者への周知が必要です。
オンボーディング教材が完成前の段階でも先行共有できますか?
未完成の旨をページ冒頭に明記すれば共有できます。ギガサイト便はファイルの差し替えでURLが変わらないため、完成後に最終版をアップロードするだけで受講者に最新版が届きます。