認証共有

投資家候補にHTMLを見せるときの認証方式の選び方

投資家候補にピッチデッキや製品デモのHTMLを共有する際、情報管理の甘さは信頼を損なうリスクに直結する。相手が複数のVCや個人投資家に分散している場合、「誰が・いつ・何を見たか」を把握できる認証方式が不可欠だ。URLだけで渡す手軽さの代わりに失うものを正確に理解した上で方式を選びたい。

相手の特徴

投資家候補は社内ドメインを持たない個人や、複数ファンドのGMが同時にアクセスするケースが多い。特定のアドレスに縛れないため、ドメイン制限より個人のメールアドレスを指定するメール認証の方が柔軟に制御できる。

また、VCのパートナーはセキュリティ意識が高く、怪しいリンクを開かない傾向がある。信頼できる送り元からURLとともに「このリンクは弊社専用のプレビューURLです」と一言添えることで、フィッシングと誤認されずに開いてもらいやすくなる。

  • 相手がログインなしで開ける状態か確認する
  • PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
  • 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
  • レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく

URLのみ

未発表の製品情報や財務数字が入ったHTMLをURLのみで共有することは、基本的に避けるべきだ。投資家候補が同僚にURLを転送した瞬間、意図しない第三者に情報が渡る。Googleのクロールを除外しても、URLを知っている人なら誰でも見られる状態に変わりはない。

公開して差し支えないテーザーページ(会社概要や製品カテゴリ程度)であれば、URLのみ共有でも許容できる場合がある。その場合もnoindexを設定し、共有するメンバーを「この件に関与している人だけ」に限定するよう、送付先リストを管理すること。

  • 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
  • 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
  • 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
  • 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない

パスワード

パスワード認証は複数の投資家候補に同じパスワードを共有する場面で使われるが、ピッチ資料のように一人ひとりのリアクションを追いたい場合には向かない。「Aさんがいつ見たか」の把握が難しく、フォローアップのタイミングを計れないためだ。

パスワードを採用する場合は、投資家候補ごとに異なるパスワードを発行するか、アクセスログを別の仕組みで補完する必要がある。実務的にはメール認証に切り替えた方が管理コストは低い。

  • 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
  • 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
  • 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
  • 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない

メール

投資家候補へのHTML共有にはメール認証が最も適している。閲覧者が自分のアドレスでログインする仕組みのため、転送された場合も許可リストにないアドレスはブロックされ、情報の拡散を最小化できる。

アクセスログには「いつ・どのアドレスが閲覧したか」が残るため、投資家がHTMLを見た後にフォローアップの連絡を入れるタイミングの参考になる。一度も閲覧されていない場合は「ご覧いただけましたか?」とリマインドする根拠にもなる。

  • 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
  • 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
  • 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
  • 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない

ドメインの比較

VC法人が持つドメインを許可リストに設定すれば、そのファンドの全メンバーにアクセスを開放できる。ただし、投資家候補が個人エンジェルやGmail等の個人アドレスしか持たない場合は機能しないため、相手の属性を事前に確認することが前提となる。

複数のVC・個人投資家が混在する場合は、メール認証でアドレスを個別許可する方が安全かつ管理しやすい。ドメイン制限はあくまで「特定の組織全体に見せてよい」場面に限定して使うのが現実的な運用だ。

  • 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
  • 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
  • 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
  • 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない

よくある質問

投資家候補が複数のVCのパートナーに勝手にURLを転送した場合、どう対処できますか?

メール認証を設定していれば、許可リストにないアドレスからのアクセスは弾かれます。アクセス試行のログも確認できるため、想定外のアドレスが試みた場合は把握できます。

複数の投資家候補に個別のアクセス権を設定する場合、一人ずつメールアドレスを登録するのは手間ですか?

ギガサイト便ではメールアドレスを複数まとめて入力できるため、10名分でも一括で許可設定が完了します。一人ずつ発行する必要はありません。

投資家候補のデューデリジェンス期間中だけ公開したいのですが、期限と認証を同時に設定できますか?

公開期間と認証方式は独立して設定できます。メール認証+期限日を組み合わせることで、DD期間内・許可アドレスのみという二重の制限を同時に有効化できます。

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