この業種で起きる共有課題
NPOのデモページには受益者の事例(匿名であっても属性情報は含まれる)や未発表の事業拡大計画が盛り込まれることがある。見込み支援者への説明のために作ったページが検索にヒットし、無関係の人々から問い合わせが来てしまうケースは実際に発生している。URLに認証を設けることで検索エンジンにインデックスされるリスクを排除できる。
協賛候補の企業担当者が出先でスマートフォンを使ってデモを確認するケースは多い。重いJavaScriptアニメーションがモバイルで固まったり、画像の読み込みが遅かったりすると「信頼性が低そう」という印象を与えてしまう。送付前にモバイルの4G回線(Wi-Fiではなく)でページを開き、2秒以内に主要コンテンツが表示されるかを確認しておく。
- 相手がログインなしで開ける状態か確認する
- PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
- 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
- レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく
共有前に隠すべき情報
デモページに受益者の証言を掲載する場合、氏名・顔写真・居住地域は原則として掲載しない。NPOが許可を得て実名で公開している場合も、デモ限定共有版では「○代・関東在住」などの属性情報のみの記載にとどめ、公開範囲が確定した段階で詳細情報を追加する手順をとるのが安全だ。
デモHTMLのソースに含まれるWordPress管理画面のURLや、Figmaのデザインファイルへのリンクが注釈として残っているケースがある。送付前にブラウザの「ページのソースを表示」で`http`を含む文字列を全て確認し、外部に出してよくないリンクが混入していないかをチェックする。
おすすめ認証方式
特定の企業の担当者1〜3名にデモを見せる場合は、その担当者のメールアドレスを招待する個別メール認証が最も安全だ。商談が終わった段階でアドレスを削除すれば自動的にアクセス不能になり、アクセスログで「いつ・どのくらいの時間閲覧したか」を把握して次のアクションに活かせる。
複数の企業に同じデモを送る場合でも、企業ごとに別URLを発行することを推奨する。なぜなら閲覧ログを企業ごとに分けることができ、どの企業が最もデモに関心を持っているかを数値で判断できるからだ。関心が高い企業には早めにフォローアップの連絡を入れる戦略が立てやすくなる。
- 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
- 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
- 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
- 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない
送付文面とレビュー回収
デモ共有メールのタイトルは「ご検討用・活動デモページのご案内(閲覧期限:○月○日)」とすると、受け取った側が期限を認識しやすい。本文では「①活動の全体像(1ページ目)、②昨年度の成果数値(3ページ目)、③支援の活用方法(5ページ目)の3点を特にご確認ください」と見てほしい箇所を指定する。
協賛検討企業には意思決定に必要な情報として「過去の協賛企業の事例」「協賛金の使途内訳」を追加資料としてZIPに同梱することも有効だ。デモページ内でダウンロードボタンを設けると、閲覧と資料取得を1URLで完結でき、先方の手間を省ける。
- 確認してほしい観点を3つ以内に絞る
- 期限と返信先を明記する
- 修正後も同じURLで見られるか伝える
- 最終版と途中版が混ざらないようタイトルを付ける
よくある質問
デモを見た見込み客から支援の申し込みが来た場合、どう対応するフローを設計しますか?
デモページ内に「お問い合わせはこちら」ボタンを設置し、問い合わせフォームか代表メールアドレスへ誘導するのが標準的です。ギガサイト便の認証とは独立した動線のため、フォームの受信設定も別途確認してください。
デモURLを送った後、先方が別の担当者に転送してしまった場合はどうなりますか?
メール認証の場合は登録済みアドレス以外からはアクセスできないため、転送先の担当者はURLを開いても閲覧できません。新たな担当者に見せたい場合はそのアドレスを招待リストに追加する手順をとってください。
NPOの活動紹介デモに動的なインタラクション(スライドショー等)がある場合も対応できますか?
JavaScriptを含むHTMLファイルはZIPにまとめてアップロードすれば動作します。ただし外部CDNを読み込む場合はインターネット接続が必要になるため、先方の環境でオフライン閲覧を想定する場合は外部依存を減らした静的バンドル版を用意してください。