レビュー相手に渡す情報
ブランドレビューでは「どの端末・どのブラウザで確認してほしいか」を明示することが重要です。ロゴの色再現やフォント表示はブラウザのレンダリングエンジンで差が出るため、「ChromeとSafariの両方で確認をお願いします」など端末指定を入れると指摘の精度が上がります。URLとともに「確認してほしいポイント」を箇条書きで3点以内に絞って送ると、担当者が何を見ればよいか迷わずに済みます。
修正が発生した場合の差し替えフローをあらかじめ決めておくと、複数ラウンドになっても混乱しません。「修正のたびに新URLを発行し、旧URLは24時間後に失効」のようなルールを最初のメールに書いておくと、担当者が古いURLをブックマークしたまま再レビューするミスを防げます。
- 相手がログインなしで開ける状態か確認する
- PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
- 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
- レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく
見るべき観点
ブランドレビューで最初に確認されるのはカラーコードの一致です。ブランドカラーが `#0033CC` のところが `#003399` になっていたような微妙な差異は、モニターの色設定で見落としやすいため、HTMLソース上の16進値をブランドガイドラインと直接比較する工程を入れます。デザインツールからエクスポートしたSVGアイコンが正しいパレットを持っているかも確認対象です。
フォントの表示確認は、Webフォントが正しく読み込まれているかをDevTools「Network」タブで確認します。フォントファイルの読み込みに失敗するとシステムフォントにフォールバックし、ブランドトーンが損なわれます。また `font-weight: 700` が指定されているのに太字フォントファイルが含まれていない場合、ブラウザが人工的に太字化(Faux Bold)するため、印刷物との差異が生じます。
認証と期限
社内の広報担当者だけにレビューを依頼する場合は、会社ドメイン認証(例:@yourcompany.co.jp のみ許可)が最も運用しやすい選択肢です。パスワードを別途共有する手間が省けるうえ、認証の記録がアクセスログに残るため、誰がいつ確認したかを後から把握できます。
外部のブランディング代理店やフリーランスデザイナーにレビューを依頼する際は、会社ドメイン縛りでは対応できないため、メール認証またはパスワード認証を使います。代理店側の担当者が複数人いる場合はパスワード認証のほうが柔軟で、パスワードを社内共有リンクで渡す方法が一般的です。レビュー終了後は速やかにURLを失効させることを忘れずに。
- 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
- 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
- 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
- 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない
指摘回収テンプレ
ブランドレビューの指摘は「要素名(ロゴ・見出しフォント・背景色など)」「現状値」「ガイドライン値」「スクリーンショット番号」の4列でまとめると修正作業に直結します。デザイナーが指摘をまとめたFigmaのコメントをそのまま渡してくれる場合もありますが、エンジニアに渡す際はCSS変数名や行番号に変換しておくとスムーズです。
修正後の確認依頼は「変更点リスト+差分スクリーンショット」を添えて送ると、担当者が全体を再確認せず差分だけを見れるようになり、レビューの往復回数が減ります。特にカラー修正はbefore/afterを並べた画像にすると確認効率が格段に上がります。
よくある質問
外部のブランディング代理店にHTMLを共有する際、会社ドメイン認証は使えますか?
使えません。会社ドメイン認証は指定ドメインのメールアドレスを持つユーザーのみが対象です。外部の代理店にはパスワード認証またはメール認証を使い、レビュー期間終了後にURLを失効させてください。
ブランドカラーのわずかな差異(例:#0033CCと#003399)は実際に問題になりますか?
モニターの色域設定によっては肉眼で区別しにくい場合もありますが、印刷物やOOHと組み合わせたときに差異が顕在化します。HTMLソースの16進値をガイドラインの値と直接比較して確認するのが確実です。
レビュー依頼後に担当者が変わった場合、認証設定はどう対応しますか?
メール認証の場合は許可するアドレスを変更し、パスワード認証の場合は新担当者にパスワードを別経路で伝えます。旧担当者がアクセスできなくなるよう、必要に応じてパスワードを変更することも検討してください。