事前準備
HTMLを法務担当者に渡す前に、開発者自身が最低限のセルフチェックを済ませてください。まず対象HTMLをシークレットモードのブラウザで開き、ログイン済みの状態に依存しない表示を確認します。次にHTML内で外部サーバーへの送信が発生している箇所(formのaction属性・外部scriptのsrc・iframeのsrc)をリストアップし、それぞれの目的を説明できる状態にしておきます。
個人情報入力フォームがある場合は、プライバシーポリシーへのリンクが正しく機能するか・送信先が意図したサーバーか・SSL化されているかを確認してください。内部情報や開発用コメント(<!--TODO: ここに会社名を入れる-->など)がHTMLソースに残っていないかも目視または検索で確かめます。
- 相手がログインなしで開ける状態か確認する
- PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
- 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
- レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく
確認観点
法務担当者に確認してもらう観点は事前に文書化して依頼に添付してください。景品表示法の観点では「最大・最安・No.1などの優良誤認表現が根拠なく使われていないか」「比較広告の基準が明示されているか」を見てもらいます。特定商取引法では「販売事業者名・所在地・連絡先・返品条件の記載がページ内または遷移先にあるか」が必須チェック項目です。
HTMLに外部JavaScriptが読み込まれている場合、「このスクリプトは何をしているか」を一行で説明したリストを添えてください。法務担当者は技術的な中身を判断できないため、「Google Analytics: サイト訪問者数の計測のみ」「Facebook Pixel: 広告効果測定、メールアドレスは送信しない」といった平易な説明が求められます。
- HTML内の外部script・form action・iframeを確認する
- APIキーやトークンらしき文字列がないか検索する
- 画像・CSS・JSのパスが公開後も解決できるか見る
- noindexと認証を混同せず、必要なら両方設定する
NG例
法務レビューでよく発生するNG例として、「業界No.1」の根拠が記載されていない・「完全無料」と書いてあるが条件がある・「今すぐ申し込まないと損」といった過度な不安訴求があります。これらはHTMLを渡す前に依頼者側で削除または修正しておくことで、法務担当者の指摘件数を減らし、レビューを一回で通過させる可能性が高まります。
技術的なNG例では、フォームのaction先が本番サーバーでなくステージングサーバーを指したまま共有するケースがあります。「テスト環境のURLでレビューしてもらったが本番では設定が違う」というミスを防ぐため、本番相当の設定を使ったHTMLをレビュー対象にしてください。「開発中のため一部機能しない」箇所は注釈をつけて渡します。
修正後の再共有
法務から指摘を受けて修正した後は、変更箇所の差分を明示した上で再確認依頼を出してください。「どこを直したか」を法務担当者が最初から読み直して探す形にすると時間がかかります。差分リスト(「3行目のキャッチコピーを『最高品質』から『高品質な』に変更」など)を依頼メールに箇条書きで記載してください。
修正済みHTMLのURLは新しく発行し、旧URLを失効させてください。法務担当者が旧URLをブックマークしていて修正前の版にコメントを追記するという混乱を防ぐためです。再共有時のURLには「v2」「修正版」といった識別子をメモとして付与しておくと、複数回のやり取りが発生した際にバージョン管理がしやすくなります。
よくある質問
法務チームが複数の案件を並行してレビューしている場合、URLの管理はどうすればよいですか?
URLのメモ欄に案件名・依頼日・レビュー期限を入力し、ギガサイト便の管理画面一覧から進捗を確認できる状態にしておいてください。案件ごとにURLが混在すると、どれが最新版かわからなくなります。
法務担当者がURLを開けず「認証コードが届かない」と言ってきた場合、どう対処しますか?
まず迷惑メールフォルダを確認するよう案内してください。それでも届かない場合は、メール認証から一時的にパスワード認証に切り替えてアクセスしてもらい、並行してメール配信の問題を調査してください。
法務OKが出た後にデザインを微修正した場合、再レビューは必要ですか?
文言や法的表現に変更がなく、色・余白・フォントサイズのみの修正なら再レビューは不要なケースが多いです。ただし会社のレビュー規程によって異なるため、初回依頼時に「どの範囲の変更が再レビュー対象か」を確認しておくことを推奨します。