準備するもの
チェックリスト運用の前提として、整理前のファイルをバックアップする。コピーをデスクトップに置くだけでもよいが、Gitを使っているなら`git stash`または別ブランチにコミットして安全に作業できる状態にする。AIからの指示が間違っていてファイルが消えても、バックアップがあれば即座に復旧できる。
チェックリストには「AIへ渡す情報の準備」「AIからの指示の実行」「実行後の確認」の3フェーズを明示する。各フェーズに担当者(自分・AI・クライアント)を書き添えると、どの工程で止まっているかが一目でわかる。1人で作業する場合でも工程の区切りが明確になることで作業ミスが減る。
「公開用ZIPに含めてはいけないファイル」のリストをチェック項目の冒頭に置く。`.DS_Store`、`node_modules/`、`*.env`、`.git/`などを誤ってZIPに含めることは情報漏洩のリスクや不必要なファイルサイズ増加につながる。このリストはプロジェクトごとに更新せず固定のチェック項目として使い回せる。
- 相手がログインなしで開ける状態か確認する
- PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
- 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
- レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく
実際の手順
整理前チェックとして「findコマンドでファイル一覧を取得した」「バックアップを取った」「不要ファイルをリストから除外した」の3点が完了したらAIへの依頼に進む。依頼結果(移動コマンドのリスト)を受け取ったら、そのコマンドをAIに「実行前に問題がないか確認してください」と一度確認させると安全性が増す。
整理後チェックとして「ローカルブラウザでindex.htmlを開いた」「DevToolsのNetworkタブで全リソースが200 OKになっている」「ZIPに`__MACOSX`や`.DS_Store`が含まれていない」を確認する。全項目クリアしてからギガサイト便にアップロードする。アップロード後もURLを開いて最終確認を1回行う。
失敗しやすい点
チェックリストを使っていても「ローカルで動いたからアップロードして大丈夫」という思い込みが抜けないケースがある。ローカルファイルとZIPアップロード後では動作環境が異なるため、アップロード後にも必ず本番URLで確認する工程をチェックリストの最終項目として明記する。「アップロード後の確認をした」を必須チェックに格上げすることで省略を防ぐ。
AIが整理を提案したときに「これで完成ですか?」を確認しないまま実行してしまうパターンも要注意だ。AIは時として部分的な整理案しか提示しない場合があり、「CSSのパス修正は別途必要です」という補足を見落とすと最終的に壊れた状態でZIPを作ることになる。AIの回答を最後まで読み、「他に修正が必要な箇所はありますか?」と追加質問するのが安全策だ。
テンプレ文面
AIへの最終確認プロンプト:「整理後のZIPをギガサイト便にアップして表示確認しました。以下のリソースが404で表示されません。(エラーのリソースパス一覧) これを解消するために、HTML・CSSのどこを修正すべきかを教えてください。」このプロンプトで具体的な修正箇所の特定を依頼できる。
チェックリスト完了後のクライアント送付テンプレ:「AIを使ってファイル構成を最適化した上でレビューURLを発行しました。URL:https://…/case-zip-v1 有効期限:2026年7月15日 パスワード:別途共有。PCとスマホの両方でご確認いただけますと幸いです。」ファイル整理済みであることを一行添えると品質への配慮が伝わる。
よくある質問
チェックリストの「DevToolsのNetworkタブで全リソースが200になっているか確認する」は、何を見ればよいですか?
ChromeでF12→Networkタブを開き、ページをリロードするとリソース一覧が表示される。Status列に404や0が表示されているリソースが読み込み失敗。CSVでエクスポートして404の行だけをAIに渡し「このパスを修正してください」と依頼すると効率的。
ZIPのサイズが大きくてギガサイト便にアップできません。AIにサイズ削減を手伝ってもらえますか?
AIに「ZIPファイルのサイズを削減したい。どのファイルが容量を占めているか調べる方法と、削減する方法を教えてください」と質問する。多くの場合は画像の圧縮やnode_modulesの除外で解決する。画像圧縮はSquooshやImageOptim等のツールを紹介してもらえる。
チェックリストをAIにも渡して、AIが自分でチェックを進めてくれないですか?
チェックリストをAIに渡してチェック手順の指示をもらうことは可能だが、「実際にファイルを読む・実行する」作業はAIができず人間が行う必要がある。AIはあくまで「何をチェックすべきか」「どう修正するか」の判断を助ける存在として活用するのが現実的だ。