できること
FigJamはFigmaの組織管理設定で「ゲストアクセスを禁止」にすれば外部共有を組織レベルでブロックできる。逆に、特定のファイルだけ外部に見せたい場合は「リンクを知っている全員が閲覧可能」に設定して個別に共有する方法がある。どちらも粒度が粗く、「この会社のこの担当者だけ」という絞り込みはできない。
FigJamにはコメント機能があり、外部レビュワーにコメントを書いてもらうことはできる。ただしコメント投稿者のFigmaアカウントが必要な場合があり、アカウントを持たない社外のクライアントが気軽にフィードバックしにくいという摩擦がある。
- 相手がログインなしで開ける状態か確認する
- PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
- 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
- レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく
できないこと
FigJamのリンクにパスワードを設定する機能は2026年6月時点で提供されていない。URLを知っている人なら誰でもアクセスできる状態が続くため、NDA締結済みの相手にのみ見せたい仕掛けを作れない。
アクセスした人のメールアドレスや閲覧日時のログをFigJam側で確認する手段もない。「本当にクライアントが開いて確認したか」を把握できず、レビュー依頼のフォローアップ判断をメール開封確認や別途の連絡で補うしかない。
認証と期限の違い
認証付きHTML共有サービスは、メール認証・パスワード認証・会社ドメイン認証の三段階を状況によって使い分けられる。例えば、競合他社と隣接する業界のクライアントへの共有ではメール認証で特定アドレスのみ許可し、社内の複数部署ステージング確認では会社ドメイン認証で人数制限なく見せる、という使い分けが可能だ。
期限設定は「〇日後に自動失効」のほか「絶対日時で指定」できるサービスが使い勝手がよい。納品物のレビュー期間を「提案日から5営業日」と決めているなら、URL発行時にそのまま期限を入力でき、期日を過ぎたURLは相手がアクセスしても「このページは公開期間外です」と表示されるため、旧ドラフトの誤閲覧を防げる。
- 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
- 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
- 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
- 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない
差し替え・レビュー運用
FigJamのリンクをレビュー後に無効化し忘れることは珍しくない。プロジェクト完了後に受信者がリンクを開くと古い仕様が見え、現行の仕様と混同されるリスクが残る。プロジェクト完了後に全リンクを無効化するチェックリストを社内運用として定めておかないと、この漏れは発生し続ける。
認証付きHTML共有サービスを補完として使う場合、FigJamは社内のブレスト専用・一時共有URLは社外レビュー専用と役割を明確に分けることで管理漏れを減らせる。共有サービスのダッシュボードで有効URLを一覧できれば、定期的に棚卸しして期限切れURLを整理する作業が格段に楽になる。
- 確認してほしい観点を3つ以内に絞る
- 期限と返信先を明記する
- 修正後も同じURLで見られるか伝える
- 最終版と途中版が混ざらないようタイトルを付ける
向いているケース早見表
FigJamのリンク共有が許容できるのは、社内メンバー間の構造議論フェーズに限る。全員がFigmaアカウントを持ち、情報機密度が低い(公開情報ベースのコンテンツ設計など)場合はリスクが最小化される。
認証・期限管理を補完する必要があるのは、社外クライアントへの中間報告・最終提案前のデザイン確認・競合他社に知られたくない新規サービスのランディングページプレビューなど、公開範囲と期間を明確にコントロールしたい場面だ。これらのケースでは迷わず認証付きHTML共有サービスへ移行する判断が安全だ。
よくある質問
FigJamで共有したリンクを期限で自動無効化する回避策はありますか?
FigJam単体では不可能です。カレンダーリマインダーを使って期日に手動でアクセス設定を変更するか、期限管理機能を持つ別サービスにHTMLを移してリンクを送り直す方法が現実的です。
クライアントから「誰がアクセスしたか記録してほしい」と言われた場合、FigJamでは対応できますか?
FigJamにはアクセスログ機能がないため対応できません。メール認証付き共有サービスを使えばアクセス日時とメールアドレスを記録できます。
FigJamと認証付き共有サービスを同一プロジェクト内で使い分けることは二度手間になりますか?
社内ブレストにFigJam、社外共有に認証付きURLと役割を最初に決めておけば二度手間にはなりません。フェーズ移行のタイミングを社内ルールとして定めると運用がスムーズです。