できること
FigJamのリンクを「閲覧のみ」に設定して送れば、受信者はFigmaアカウントなしでブラウザからフレームを確認できる。スマートフォンでも表示できるため、クライアント側のPC環境に依存せず、会議前の事前確認として手軽に使える場面は存在する。
社外レビュー前に、FigJamフレーム内に社内向けコメントや未公開のプロジェクト名が書かれていないかをスクロールしながら全体確認しておく。付箋やコメントには内部向けのメモが混入しがちなため、「閲覧者に見せてよい情報のみのフレーム」を別途複製して共有用に使うのが安全だ。
- 相手がログインなしで開ける状態か確認する
- PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
- 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
- レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく
できないこと
FigJamはアクセスしたユーザーのメールアドレスやIPアドレスを共有者側で確認する手段がない。「誰が何回開いたか」を把握したい場合やNDA締結相手だけに限定したい場合、FigJamのリンク機能だけでは対応できない。
共有リンクに有効期限を設定することもFigJam単体ではできない。レビュー期間を1週間と決めても、リンク自体はそのまま生き続けるため、レビュー完了後に受信者がいつでもアクセスできる状態が続く。ファイルを削除する以外に無効化する手段がなく、ファイルを消すとFigma内の編集データも失われる。
認証と期限の違い
FigJamリンクはURL知得者が全員アクセスできる「パブリックリンク」に近い状態になる。クライアントが転送したメールに第三者が含まれていたり、Slackのパブリックチャンネルに貼られたりした場合でも気づけない。機密度の高い案件では、このリスクを天秤にかけて判断する必要がある。
認証付きHTML共有サービスなら、クライアントのメールアドレスだけを許可リストに入れるメール認証と、「〇月〇日まで有効」と期限を切るアクセス期限設定を組み合わせられる。社外レビューの場合はこの二つをセットで使うことで、情報漏えいと古いドラフトの残留という二つのリスクを同時に下げられる。
- 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
- 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
- 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
- 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない
差し替え・レビュー運用
FigJamで修正を重ねると、同じファイルの内容が更新されるため「どこが変わったか」を受信者に伝えるには別途テキストメモや差分スクリーンショットを用意する必要がある。修正履歴がFigJam上では見えにくく、クライアントが旧版と新版を比較するのに手間がかかる。
レビュー依頼メッセージには「確認してほしい箇所を最大3点」に絞って記載し、返信期日と質問の送り先を明示する。修正後に同じURL(またはリンク)で最新版を確認できるかどうかを最初に伝えておくと、クライアントがどのタイミングで再確認すればよいかが明確になり、レビューの質が上がる。
- 確認してほしい観点を3つ以内に絞る
- 期限と返信先を明記する
- 修正後も同じURLで見られるか伝える
- 最終版と途中版が混ざらないようタイトルを付ける
向いているケース早見表
FigJamの社外共有が許容できるのは、情報漏えいのリスクが極めて低い公開前提のコンテンツのみ、かつ相手がFigJamの見方に慣れているデザイン業界内のやり取りに限られる。社内プロセスの可視化資料を外部パートナーと共有する場合でも、機密情報が1行でも含まれていれば別の手段を検討したほうがよい。
社外の非デザイナーであるクライアント担当者にWebページの仕上がりを確認してもらう場合は、認証付きHTML共有サービスが最も摩擦が少ない。ブラウザでURLを開くだけで本物に近い表示を確認でき、パスワードや期限も設定できるため、情報管理の説明責任をクライアントに求められた際にも対応しやすい。
よくある質問
FigJamの共有リンクを送ったあとに無効化する方法はありますか?
ファイルの共有設定を「リンクなし」に変更するか、ファイル自体を削除する方法があります。ただしファイル削除はデータも消えるため、レビュー完了後は共有設定の変更で対応するのが現実的です。
クライアントがFigJamを開けないと言ってきた場合、原因は何が多いですか?
共有設定が「組織内のみ閲覧」になっている場合が最多です。「リンクを知っている全員が閲覧可能」に変更することで外部から開けるようになります。
レビュー依頼メールに記載すべき最低限の情報はなんですか?
確認してほしいポイント(3点以内)、返信期日、修正後のURL差し替え有無の3点が最低限必要です。これを明記するだけでレビューの往復回数を減らせます。