セキュリティ

会社ドメイン認証とメール認証の違いと使い分け|社外協力会社が混ざるときの選び方

共有ページの認証で迷うのが、会社ドメイン認証とメール認証のどちらを選ぶかです。社内だけなら前者、社外の協力会社が混ざるなら後者が向くことが多いものの、判断には条件があります。両者の仕組みの違いと、社内外が混在するときの具体的な選び方を、業務シーンに沿って整理します。

二つの認証の仕組みの違い

会社ドメイン認証は、許可した会社ドメイン(メールアドレスの@以降)に属する人を一括で閲覧可能にする方式です。自社ドメインを許可すれば、その組織のアカウントを持つ人なら個別登録なしで開けます。社内向けに向いた絞り込み方です。

メール認証は、許可したメールアドレス宛にワンタイムコードを送り、それを入力できた人だけに閲覧を許す方式です。一人ひとりのアドレスを指定するぶん細かく制御でき、組織をまたいでも特定の個人だけに見せられます。

言い換えると、ドメイン認証は『組織単位』、メール認証は『個人単位』の絞り込みです。どちらが適切かは、見せたい相手が組織でくくれるか、個人で指定すべきかで変わります。

社内だけならドメイン認証が効率的

閲覧者が自社の社員に限られるなら、会社ドメイン認証が手間なく安全です。アドレスを一件ずつ登録する必要がなく、新しく入社した人や異動してきた人も自社アカウントを持っていればすぐ閲覧できます。

全社向けのお知らせ、社内マニュアル、部署横断の資料など、対象が『自社の人なら誰でも』という場合に最も力を発揮します。登録漏れで見られない人が出る心配も減ります。

逆に、自社の中でも一部の人にだけ見せたい機密性の高い資料は、ドメイン認証では絞りきれません。その場合は次に説明するメール認証で個人を指定します。

よくあるNG例と安全な直し方

会社ドメイン認証とメール認証では、「検索に出さない」と「見られないようにする」を混同しないことが重要です。noindexやrobots.txtは検索エンジンへの指示であり、アクセス制限そのものではありません。

安全に共有するには、誰に見られると困るかを先に決め、URL共有だけで足りるのか、認証や期限が必要なのかを選びます。共有相手と機密度が決まったら、URLのみ・パスワード・メール認証・会社ドメイン認証のどれで渡すかを選びます。

  • NG: 機密情報入りHTMLを認証なしURLで共有し、noindexだけで安心する
  • OK: パスワード・メール認証・会社ドメイン認証で閲覧者を絞る
  • NG: テスト用APIキーや社内URLをHTML内に残したまま渡す
  • OK: 公開前に外部送信先、秘密情報、フォーム送信先を確認する

社外協力会社が混ざるときの選び方

問題は、自社の人と社外の委託先・協力会社が両方見る場合です。社外の人は自社ドメインのアカウントを持たないため、自社ドメインだけを許可すると締め出してしまいます。

混在時は次の観点で判断すると迷いません。鍵になるのは社外の人数と、相手を個人で挙げられるかどうかです。

  1. 見せる相手を全員洗い出し、社内と社外を分ける
  2. 社外の人がいるなら、その人たちのアドレスをメール認証で個別に許可する
  3. 社内外が混在し人数が少ないなら、全員をメール認証で個人指定する方が確実
  4. 社内が大多数で社外がごく少数なら、別URLを2本用意し社内用はドメイン認証にする手もある
  5. 協力会社の共有メールやフリーメールが混ざる場合は、誰が見るかを明確にしてから許可する

よくある失敗とその回避

ありがちなのが、社外の人がいるのに自社ドメインだけを許可してしまい、当日になって委託先が開けないと判明するケースです。配布前に閲覧者の所属を一覧化しておけば防げます。

逆に、社内向け資料なのに手軽さからメール認証で一人ずつ登録し、人数が多くて管理しきれなくなることもあります。組織でくくれるならドメイン認証の方が運用は楽です。

なお、URLのみの公開やパスワード共有は、相手を特定したい場面には不向きです。誰に見せたかを残したいならログと相性のよい認証(メール認証など)を選び、所属で線を引くならドメイン認証を選ぶと整理しやすくなります。

判断を早くするための整理

迷ったら『見せたい相手は同じ組織か』を最初に問います。同じ組織で全員に見せるならドメイン認証、相手を個人で挙げられるならメール認証、という大枠で多くの場面は決められます。

社内外が混ざるなら、社外の人数が判断の鍵です。少数なら全員メール認証、社内が大半なら社内用と社外用でURLを分ける方法も検討します。

ギガサイト便ではURLのみ・パスワード・メール認証・会社ドメイン認証の4つから選べます。資料の機密度と相手の範囲に合わせて、最小限の人だけが開ける設定を選んでください。

よくある質問

会社ドメイン認証とメール認証はどちらが安全ですか

安全性の優劣というより用途の違いです。組織全体に見せるならドメイン認証、特定の個人だけに見せるならメール認証が適します。見せたい範囲を最小にできる方を選ぶのが安全な使い方です。

社内と社外の人が同じ資料を見るときはどうすればよいですか

社外の人は自社ドメインのアカウントを持たないため、ドメイン認証だけだと締め出します。社外が少数なら全員をメール認証で個別許可するか、社内用と社外用でURLを分ける方法が現実的です。

協力会社のメールがフリーメールでも認証できますか

メール認証は許可したアドレス宛にワンタイムコードを送る方式なので、アドレスが届くものであれば指定できます。ただし誰が使うアドレスかを確認してから許可してください。

認証はあとから変更できますか

認証方式は4種類から選べます。配布前に閲覧者の所属を洗い出しておくと、社外の人を取りこぼさずに適切な方式を選べます。

noindexを設定すれば認証は不要ですか?

不要ではありません。noindexは検索結果への表示を抑えるための指定で、URLを知っている人の閲覧を止める仕組みではありません。閲覧者を制限したい場合は認証が必要です。

関連記事

認証共有

会社ドメイン認証とメールアドレス指定の使い分け

会社ドメイン認証とメールアドレス指定は守る範囲が異なり、前者は組織単位・後者は個人単位の発想です。どちらを選ぶと管理が楽で安全かを、アクセス対象の広さと運用コストの観点から整理した記事です。

4分で読める
セキュリティ

メール認証とパスワード、どちらが安全か

「パスワードとメール認証、どちらを選ぶべきか」と迷っている方向けに、それぞれの仕組みと強み・弱みを整理しました。資料の性質や相手の状況に応じた選び方の指針を具体的に紹介します。

5分で読める
トラブルシュート

認証メール(コード)が届かないときの確認点

メール認証のコードを待っているのにいつまでも届かない方向け。迷惑メールへの振り分け・アドレスの入力ミス・受信側の制限など届かない原因を優先順位とともに確認し、スムーズに閲覧を再開できるかを判断できます。

4分で読める
「セキュリティ」の記事をもっと見る →