この業種で起きる共有課題
医療クリニックのデモページには「〇〇を改善できます」「△△の効果が期待できます」といった表現が使われやすいが、厚生労働省の医療広告ガイドラインでは効果を断定する表現や比較広告は原則として禁止されている。見込み患者に限定公開する段階であっても「広告」に該当する可能性があるため、文言を確認する際は院長や事務長だけでなく、必要に応じて弁護士や行政書士にチェックを依頼する。
スマートフォンでデモページを見る見込み患者は、電話予約と同じ動線でそのまま予約したいと考えることが多い。「詳細はお電話でご確認ください」というテキストだけでは電話番号へのタップ発信が機能しない場合がある。PCでプレビューしたときは問題なく見えても、実機のSafariで番号をタップして発信されるかを必ず確認する。
- 相手がログインなしで開ける状態か確認する
- PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
- 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
- レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく
共有前に隠すべき情報
AI生成ツールで作成したデモページには、入力として使用したリファレンス患者の情報(年齢・性別・主訴のサマリー)がHTMLのメタタグやJavaScript変数に残ることがある。ブラウザの開発者ツールで「患者」「カルテ」「症例」といったキーワードを検索し、ソース内に実データが残っていないかを確認する。発見した場合はダミーデータに置き換えるか、該当コードを削除する。
クリニックの院長名・所在地・開設年月日などの基本情報はほぼ問題ないが、提携する病院名や紹介状の受け入れ条件が含まれている場合は注意が必要だ。提携先との合意なしに提携関係をデモページに掲載すると、先方から問い合わせが来ることがある。デモ段階では提携先の名称を「連携医療機関」という表記に留め、確認後に本名称を入れる。
おすすめ認証方式
受診相談の問い合わせを経てデモページを案内する場合、すでに見込み患者のメールアドレスが手元にあることが多い。そのアドレスをメール認証の許可リストに登録し、個別に招待する形が最も自然で、患者側の印象も「特別に案内してもらえた」という体験になる。アクセスログで開封タイミングがわかるため、フォローアップの電話をかけるタイミングの目安にもなる。
健康診断の結果説明会や予防接種の事前説明として複数名に同時に送る場面では、共通パスワードで運用する方が管理負担が低い。その場合はパスワードを送付先全員に同じ内容で送り、パスワードは次のイベントの際に変更するサイクルにするとセキュリティと運用効率のバランスが取れる。
- 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
- 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
- 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
- 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない
送付文面とレビュー回収
見込み患者へのメッセージは「〇〇プログラムの詳細をご案内するページをご用意しました。ご都合のよいときにご覧ください」という柔らかいトーンで書く。「期限内に確認してください」という催促口調は、医療機関への信頼感を損なうため避ける。ページを見た後の次のステップ(電話予約・問い合わせフォーム・LINEへの返信)を一つだけ明記し、迷わせないようにする。
デモを見た見込み患者から「〇〇の費用がもう少し詳しく知りたい」という返信が来た場合は、デモページを更新するのではなく個別の見積もり案内メールを送る。デモページは入り口の共通ページとして維持し、個別対応は別チャネルで行うことで、一人のフィードバックで全体のデモページを都度変更する手間を避けられる。
- 確認してほしい観点を3つ以内に絞る
- 期限と返信先を明記する
- 修正後も同じURLで見られるか伝える
- 最終版と途中版が混ざらないようタイトルを付ける
よくある質問
見込み患者がデモページを見て「友人にも紹介したい」と言った場合、URLを渡してもよいですか?
メール認証を使っている場合、友人のアドレスが許可リストにないためアクセスできません。友人も見込み患者として案内する場合は、友人のメールアドレスを別途確認して許可リストに追加するか、問い合わせ窓口を案内してください。
デモページに掲載した施術料金を値上げすることになった場合、見込み患者がすでに見た旧価格で予約を要求してくるリスクはどう防ぎますか?
デモページに「掲載価格は変更されることがあります。最新の料金はスタッフにご確認ください」という注記を入れてください。値上げ前にページを差し替え、変更日時をアクセスログで確認しておくと後日の対応根拠になります。
デモページで案内した診療プログラムが実施前に中止になった場合、見込み患者への通知はどのように行いますか?
ページを非公開にした上で、アクセスログに記録されているメールアドレス宛に「諸事情により本プログラムを中止することになりました」という個別メールを送ってください。アクセスログがあることで通知漏れを防げます。