できること
WordPress.comでは投稿やページに「パスワード保護」を設定することができます。パスワードを設定したページのURLを共有すると、アクセス時にパスワードの入力が求められます。Personal以上のプランで使用でき、設定はページ編集画面の「公開」パネルから数クリックで完了します。
WordPress.comには「プライベート」という公開設定もあり、これを使うとWordPress.comアカウントでログインしているユーザーだけがページを閲覧できます。社内全員がWordPress.comアカウントを持っている場合は、パスワードを共有するより安全な内部レビュー手段として使えます。
- 相手がログインなしで開ける状態か確認する
- PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
- 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
- レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく
できないこと
WordPress.comはメールアドレスベースのアクセス制御に対応していません。「担当のAさんとBさんだけに見せる」という細かい制御はパスワード方式では実現できず、誰かにパスワードが漏れた場合の対処手段も限られます。特定個人に限定したレビューを繰り返す案件ではリスクが蓄積します。
アクセスの期限を自動設定することはWordPress.comではできません。パスワードページは手動で解除するまで有効なため、「先月の提案資料のプレビューURLがまだ生きていた」という事態が起こりえます。古いURLが関係者のブックマークやメール履歴に残り続けるリスクへの対策が必要です。
認証と期限の違い
WordPress.comのパスワード保護はページ単位で設定でき、異なるページに異なるパスワードを設定することも可能です。ただし、パスワードを知っている人全員が入れる点は変わらず、個人認証にはなりません。ギガサイト便のメール認証では、アクセスを許可するメールアドレスを指定し、そのアドレス宛に確認コードが届く仕組みです。
期限という観点では、WordPress.comには予約公開(指定日時に公開)はありますが、指定日時に非公開に切り替える「予約非公開」機能はありません。認証付き共有サービスでは公開開始と終了の両方を同時に設定できるため、「月曜午前9時に公開、金曜午後6時に閉じる」という運用が自動で完結します。
- 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
- 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
- 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
- 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない
差し替え・レビュー運用
WordPress.comでコンテンツを更新すると、URLを知っているレビュアーが次にアクセスした時点で最新版が表示されます。レビュー中に誤って修正してしまうと、レビュアーが「さっきと内容が変わった」と混乱する場合があります。修正を始める前にレビュアーへ連絡を入れる習慣が重要です。
認証付き共有サービスを使ったレビュー運用では、修正版をアップロードし直してURLを更新するか、別URLとして新バージョンを発行するか、選択できます。「今のバージョンを保存しておきたい」場合は別URLで新規発行し、比較用に旧URLも生かしておく方法が便利です。
- 確認してほしい観点を3つ以内に絞る
- 期限と返信先を明記する
- 修正後も同じURLで見られるか伝える
- 最終版と途中版が混ざらないようタイトルを付ける
向いているケース早見表
WordPress.comが向いているのは「ブログやオウンドメディアを継続運営する」「WordPressのCMSとして記事管理・SEOを一括管理したい」場合です。本番サイトの構築と運用が目的であれば、WordPress.comのエコシステムを使い続けるのが効率的です。
認証付きHTML共有サービスが向いているのは「本番公開前のページを特定の人だけにレビューさせたい」「承認を得てから公開するフローを組みたい」「個人レベルのアクセス制御とアクセスログが必要」という場合です。これらはWordPress.comが不得意な領域で、専用ツールに任せる方が確実です。
よくある質問
WordPress.comの無料プランでパスワード保護は使えますか?
WordPress.comの無料プランでもページへのパスワード保護は利用できます。ただし無料プランではカスタムドメインが使えず、WordPress.comのサブドメインになるため、外部クライアントへ送る際に見栄えを気にする場合はPersonal以上のプランへのアップグレードを検討してください。
WordPress.comでプライベート投稿をレビュアーに見せる方法はありますか?
プライベート設定の投稿は管理者と編集者権限のユーザーのみが閲覧できます。外部レビュアーに見せるには、そのWordPress.comサイトに「編集者」として招待する必要があります。ただし招待するとサイト全体の編集権限も付与されるため、外部レビュアーへの付与には注意が必要です。
WordPress.comのページとギガサイト便のURLを同じプロジェクトで使い分ける運用はできますか?
可能です。本番サイトはWordPress.comで管理し、レビュー専用のHTMLや画像をギガサイト便でアップロードして共有するという役割分担が実用的です。レビュー完了後にWordPress.comの本番ページを更新するフローにすると、本番への影響を最小化しながら安全にレビューを進められます。