ひとことで言うと
FAQPage schemaはSchema.orgで定義された構造化データの型で、ページに掲載されているQ&A一覧を検索エンジンに伝えるために使います。JSON-LDで@typeをFAQPageに設定し、mainEntityにQuestion型のオブジェクトを配列で並べます。各Questionにはnameプロパティ(質問文)とacceptedAnswer.text(回答文)を必ず記載します。
Googleはこの情報を読み取り、検索結果にアコーディオン形式でQ&Aを展開表示するリッチリザルトを生成することがあります。LP・サービス紹介ページ・ヘルプページなど、実際のFAQセクションを持つページに限定して使うのが仕様の前提条件です。質問が存在しないページへの適用はGoogleのガイドライン違反になります。
- 相手がログインなしで開ける状態か確認する
- PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
- 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
- レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく
HTML共有で関係する場面
AIで生成したサービス紹介ページや提案書HTMLに「よくある質問」セクションがある場合、FAQPage schemaを追加しておくことで、後日そのページを検索エンジン経由で発見した人に対してQ&Aが展開表示される可能性があります。ギガサイト便でURLを共有して社内レビューを終えた後、本番公開時にschemaを追加するという流れが一般的です。
チャットやメールでURLを共有する用途では、FAQPage schemaは受け取り側の体験に直接影響しません。影響が出るのはGoogleの検索結果画面だけです。そのため、共有先がGoogleでの検索流入を意識していない社内限定コンテンツの場合、FAQPage schemaの優先度は低く、まずページの内容とアクセス制限を整える方が重要です。
よくある誤解
「FAQPage schemaを入れると検索結果に必ずQ&Aが展開される」と思われがちですが、表示はGoogleの裁量です。Googleは「ユーザーにとって有益か」「重複コンテンツではないか」などを総合判断して表示の可否を決めます。エラーのない正しい実装が表示の必要条件であって十分条件ではありません。
もう一つの誤解は「FAQPage schemaはFAQページ専用」というものです。実際には通常のサービス紹介ページやブログ記事のFAQセクションにも適用可能です。ただし、ページに実際に表示されているQ&Aのみを記述する必要があり、JSONにだけ存在して画面上に見えないQ&Aを記述することはガイドライン違反です。
安全に使うための注意点
回答文(acceptedAnswer.text)に機密情報や未公開の料金・個人名が含まれないよう確認してください。特にAIが自動生成したFAQは、プロンプトに含めた社内情報がそのまま回答文に入ってしまうケースがあります。公開前にJSON-LDの内容をテキストエディタで通読し、外部公開して問題ない内容かをチェックしてください。
FAQの質問数に上限はありませんが、Googleがリッチリザルトで展開できるのは通常2〜3問程度です。質問が多すぎてもすべては表示されないため、最重要な2〜3問を先頭に配置する設計にしましょう。また、質問文はユーザーが実際に検索しそうな自然な文体(「〜はどうすればよいですか?」など)にすると、検索クエリとのマッチ精度が上がります。
よくある質問
FAQPage schemaを設置したのにリッチリザルトが表示されません。原因は何ですか?
まずリッチリザルトテストでエラーがないか確認してください。エラーがなくても表示されない場合は、ページ権威(被リンク・コンテンツ量)が不足していることが多いです。Search Consoleのリッチリザルトレポートで「対象外」の理由を確認するのが次の手順です。
FAQPage schemaの質問はページに表示されていないものでも書いてよいですか?
いいえ。Googleのガイドラインでは「ページに実際に表示されているコンテンツのみ記述」が原則です。HTMLに表示されないQ&AをJSONだけに書くことはスパムとみなされペナルティのリスクがあります。
1ページに複数のFAQPage schemaブロックを入れることはできますか?
技術的には可能ですが推奨されません。@graphを使って1つのFAQPageオブジェクトにすべてのQuestionをまとめる方法が最もエラーが少なく管理しやすい構成です。複数ブロックに分割するとGoogleが一方を無視する場合があります。