展示会前のルックブック共有の難しさ
セレクトショップやブランドにとって、新シーズンのルックブックは取引先の発注判断を左右する資料です。展示会の前に先行して見てもらえれば、当日の商談がスムーズになり、発注の精度も上がります。
しかし、未発表のスタイリングや新作の写真は、発表前に外部へ流出すると企画の鮮度や独自性が損なわれます。大判のPDFをメールで送ると、容量制限に引っかかったり、誰の手にどう渡ったか分からなくなったりします。
取引先は複数の担当者で内容を確認することも多く、URL一本で全員が見られて、かつ社外には漏れない仕組みが望まれます。
取引先企業だけに届ける会社ドメイン認証
取引先の窓口がはっきりしている場合、会社ドメイン認証が有効です。特定の会社のメールドメインを持つ人だけが閲覧できるよう制限でき、その企業の担当者であれば誰でもアクセスできます。
メールアドレスを一人ずつ登録する必要がないため、取引先側で確認する担当者が増えても柔軟に対応できます。一方で、ドメインの異なる第三者はURLを知っていても開けず、社外への流出を防げます。
個人を厳密に絞りたい場合はメール認証、企業単位で許可したい場合は会社ドメイン認証、というように、共有する相手の単位に合わせて認証方式を選べます。
この業務で使うときのおすすめ設定
セレクトショップが新シーズンのルックブックを取引先・バイヤーに共有を業務で使うなら、共有前・レビュー中・差し替え・クローズの4段階で考えると運用しやすくなります。成果物を作るだけでなく、誰がいつ何を確認したら完了なのかを先に決めます。
対象読者がそのまま使える依頼文テンプレ、推奨認証方式、公開期限、レビュー完了条件を追加。 レビュー中は新しいリンクを何度も作るより、同じURLで差し替えて「最新版はこのURL」と統一すると確認漏れを減らせます。
- 共有前: HTML/ZIP、表示崩れ、機密情報、認証方式を確認する
- レビュー中: 観点、締切、返信先、差し替えルールを明記する
- 差し替え: 同じURLで更新し、最新版だけを見てもらう
- クローズ: 承認後に期限切れ・非公開化・最終版保存を行う
ルックブックを共有する手順
展示会の案内とあわせて、次の流れでルックブックを共有します。
- シーズンテーマ・スタイリング写真・品番・卸価格をまとめたHTMLを用意する
- 高解像度の写真を含む場合はZIPにまとめてドロップする
- 認証方式に会社ドメイン認証を選び、取引先のドメインを指定する
- 展示会の開催時期に合わせて公開期限を設定する
- 発行されたURLを取引先のバイヤーに送付する
発表後はURLそのままで内容を更新
展示会の進行に合わせて、ルックブックの内容を更新したい場面があります。価格の確定、追加カラーの掲載、在庫状況の反映など、検討期間中に情報が動くことは珍しくありません。
同じURLのままファイルを差し替えられるため、取引先に新しいリンクを送り直す必要がありません。バイヤーは最初に受け取ったURLを開くだけで、常に最新のラインナップを確認できます。
シーズンが切り替わって資料が不要になったら、公開期限を設定しておけば自動的に閲覧できなくなります。過去シーズンの未発表資料がいつまでも残らないため、情報管理の面でも安心です。
誰が見たかを把握して商談に生かす
アクセスログを使えば、どの取引先がいつルックブックを見たかを確認できます。展示会前に資料を開いてくれた相手には、その関心に合わせた提案を準備できます。
QRコードを使えば、展示会場でルックブックをすぐ表示してもらうこともできます。紙のカタログを刷る前の段階でも、画面で見せながら商談を進められます。
未発表の資料は検索結果に出したくないものです。一時公開のページにはnoindexが付くため検索には出ませんが、確実に取引先以外を遮断するには会社ドメイン認証を併用しておくと安心です。
よくある質問
取引先の複数の担当者にまとめて共有できますか
会社ドメイン認証を使えば、指定したドメインのメールを持つ人なら誰でも閲覧できます。担当者を一人ずつ登録しなくても、取引先企業の関係者がまとめてアクセスできます。
未発表のスタイリングが社外に漏れないか心配です
会社ドメイン認証で取引先のドメインに限定すれば、ドメインの異なる第三者はURLを知っていても開けません。さらに一時公開のページはnoindexが付き検索結果にも出ません。
価格や在庫が確定したら資料を作り直す必要がありますか
同じURLのままファイルを差し替えられるため、内容だけを更新すれば取引先はリンクを開き直すだけで最新版を確認できます。新しいリンクを送り直す必要はありません。
どの取引先が資料を見たか把握できますか
アクセスログで誰がいつ閲覧したかを確認できます。展示会前に資料を開いた取引先には、関心に合わせた提案を準備するなど、商談の進め方に生かせます。
レビュー完了の条件はどう決めるとよいですか?
確認観点、締切、承認者、差し替え後の再確認有無を先に決めます。「誰がOKと言ったら完了か」を明確にすると、共有URLが増えても混乱しにくくなります。