できること
Netlify Deploy PreviewsはGitHubのPRに対して自動でビルド&デプロイを実行し、`deploy-preview-{番号}--{サイト名}.netlify.app` 形式のURLを発行します。PRコメントに自動投稿されるため、レビュアーはリンクを探す手間なく即座に確認を開始できます。
Netlifyは独自ドメインとサイト設定を持つため、ヘッダー設定・リダイレクト設定が本番と同じ状態でプレビューに適用されます。SPAのルーティング挙動やリダイレクトが絡む動作確認を社外レビュアーに依頼する際、環境差異が少ない状態でフィードバックをもらえます。
- 相手がログインなしで開ける状態か確認する
- PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
- 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
- レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく
できないこと
Netlify Deploy PreviewsはデフォルトでBasic認証やパスワード保護が設定されていません。NetlifyのProプランにはPassword Protectionの機能がありますが、無料プランでは利用できないため、URLを知っている全員がアクセスできます。
プレビューURLの有効期限を自動設定する機能もNetlifyには存在しません。PRがクローズされた後もプレビューURLは生き続けます。デプロイを手動で削除するかサイトを削除しない限り、古いプレビューが参照可能な状態のまま残ります。
認証と期限の違い
Netlify Proプランで利用できるPassword ProtectionはサイトレベルでBasic認証を設定します。ユーザー名とパスワードのセットでアクセスを制限できますが、設定はサイト全体に適用されます。プレビュー環境ごとに異なるパスワードを設定することはできません。
認証付きHTML共有サービスでは、アップロードのたびに認証設定を個別に構成できます。クライアントAへの提出にはドメイン認証、クライアントBへの提出にはパスワード認証、という使い分けが可能です。期限も案件ごとに設定でき、複数の社外クライアントを同時に抱えるプロジェクトでの管理が容易です。
- 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
- 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
- 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
- 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない
差し替え・レビュー運用
Netlify Deploy Previewsでは追加コミットをプッシュするとプレビューが自動更新されます。PRのコメントに投稿されたURLを通知し直す必要がなく、レビュアーがURLをブックマークしていれば修正後も同じ手順で確認できます。ただしビルドに数分かかる場合があり、コミット直後のURLがまだ旧版を表示していることがあります。
認証付きHTML共有サービスは、ビルド済みのHTMLをアップロードするためビルド時間の概念がなく、ファイルをドロップした瞬間から最新版が反映されます。Netlify Previewのビルド完了を待つ必要がない点で、デザイナーが直接差し替えを行う場面では直観的です。
- 確認してほしい観点を3つ以内に絞る
- 期限と返信先を明記する
- 修正後も同じURLで見られるか伝える
- 最終版と途中版が混ざらないようタイトルを付ける
向いているケース早見表
Netlify Deploy Previewsが向いているケース:GitとNetlifyを連携したフロントエンド開発チームがメインレビュアー、リダイレクト・ヘッダー・SPAルーティングが絡む動作確認が必要、ProプランでPassword Protectionを設定済みで社外レビュアーが限定的。
認証付きHTML共有サービスが向いているケース:Gitを使わないデザイナー・HTMLコーダーが主体、社外クライアントに個別の認証設定が必要、複数案件を並行管理して期限ごとに自動停止が必要、アクセスログで誰がいつ確認したかを記録したい。
よくある質問
Netlify Deploy PreviewsのURLはGitHubのパブリックリポジトリからアクセスできますか?
パブリックリポジトリのPRコメントは誰でも閲覧できるため、そこに投稿されたプレビューURLも誰でも参照できます。機密コンテンツを含む場合はリポジトリをプライベートにするか、プレビューURLをPRコメントに自動投稿しない設定にしてください。
NetlifyのPassword ProtectionとBasic認証は同じものですか?
異なります。NetlifyのPassword ProtectionはNetlifyダッシュボードで設定するサイト全体へのアクセス制限で、Netlify独自の仕組みです。Basic認証はHTTPプロトコルレベルの仕組みで、netlify.tomlのheaders設定で独自に構成することも可能ですが、両者は別の機能です。
Netlify Deploy Previewsで生成されたURL数には上限がありますか?
Netlifyの無料プランではビルド数・帯域幅に月次の上限があります。頻繁にPRを作成してプレビューを生成すると上限に達する可能性があります。プレビュー数そのものの上限は明示されていませんが、ビルド分数の制限が実質的な上限として機能します。