kintoneが得意なこと
kintoneは業務データをアプリ単位で管理し、フォーム入力、一覧、絞り込み、ワークフロー、権限設定などを通じて社内の業務プロセスを回す基盤です。カスタマイズでHTMLやJavaScriptを差し込み、レコードに紐づく情報を表示することもできます。
ユーザーやグループの権限管理が細かく、誰がどのレコードを見られるかを業務ルールに沿って制御できるのが強みです。社内のデータと一体になった画面を作り込む用途では中心的な役割を果たします。
つまりkintoneは「社内の業務基盤の中で情報を扱う」ためのもので、ログインした社内ユーザーが前提の世界です。
社外に出すときの壁
kintone内に表示したHTMLは、基本的にkintoneにアクセスできる社内ユーザー向けです。取引先やクライアントなど、kintoneアカウントを持たない社外の相手に、その画面をそのまま見せるのは簡単ではありません。
社外の相手に確認用のHTMLを渡したいとき、業務基盤の中に招き入れるのは権限管理の面でも過剰になりがちです。見せたいのは一画面や成果物だけなのに、システムへのアクセスを与える必要が出てしまいます。
社外に対しては、業務基盤とは切り離した「見せる専用」のリンクのほうが、目的にも安全性にも合うことがあります。
結論:この用途ならどちらを選ぶべきか
kintoneで迷うときは、まず「本番公開したい」のか「確認用に短期間だけ見せたい」のかを分けます。前者はホスティングや開発基盤の比較、後者は認証・期限・差し替え・相手の開きやすさの比較になります。
kintoneにHTMLを貼る場合との判断では、機能名だけでなく、レビュー相手がアカウント作成なしで開けるか、共有後に古いURLが残らないか、修正後も同じURLで確認してもらえるかを見ます。比較して迷う場合は、まずレビュー用途か本番公開用途かを分けます。確認用なら、認証・期限・同じURLでの差し替えをまとめて扱える共有サービスで小さく試すのが安全です。
- 本番公開向き: 独自ドメイン、CI/CD、ソース管理、長期運用を重視する
- レビュー共有向き: 認証、期限、差し替え、非エンジニアへの渡しやすさを重視する
- 避けたいケース: 機密情報を含むHTMLを、認証なしの公開URLに置く
- 確認すること: 料金、公開範囲、URLの寿命、削除・差し替え手順、相手側の閲覧条件
社外にも出せる一時URLで共有する
ギガサイト便はHTMLやZIPをドロップするだけで共有URLが発行され、〇〇.giga-site.com形式のサブドメインで社外の相手にもそのまま渡せます。HTTPSは自動、CDN配信で表示が速く、相手はアカウントなしでリンクを開くだけで確認できます。
社外提示でも公開範囲は絞れます。認証はURLのみ・パスワード・メール認証・会社ドメイン認証から選べ、取引先にはパスワードやメール認証、社内向けにはドメイン認証、といった使い分けができます。
あくまで確認・レビュー・一時共有に向いた位置づけで、業務データと一体になったアプリ運用はkintoneの役割です。業務基盤の中はkintone、社外への確認共有はギガサイト便、と組み合わせると無理がありません。
使い分けの判断
社内基盤の中で扱うのか、社外に出すのかを軸に切り分けると判断がぶれません。次の観点で整理できます。
- 社内の業務データと連動した画面を作り込むなら、kintoneを使う
- ログイン済みの社内ユーザーだけが見る情報なら、kintone内で完結させる
- 社外の相手に成果物や一画面を見せるなら、一時URLを使う
- 相手にシステムへのアクセスを与えたくないなら、見せる専用リンクを渡す
- 社外提示でも範囲を絞りたいなら、パスワードやメール認証を設定する
外部共有のリスクを抑える
社外に渡すリンクは、見せたい相手以外の目に触れないようにしたいものです。公開ページにはnoindexが付き検索結果には出ませんが、noindexはアクセス制御ではないため、限定したい場合は認証を併用します。
公開期限を設定すれば、商談や確認の期間が過ぎたリンクは自動的に閲覧できなくなり、古い資料が社外に残り続けません。無料プランの公開期限は最長7日です。誰がいつ見たかはアクセスログで把握できます。
資料を直したら同じURLのままファイルを差し替えられるため、取引先に送ったリンクはそのままで中身だけ更新できます。社内業務はkintone、社外への確認共有はギガサイト便、と役割を分けるのが実用的です。
よくある質問
kintoneに貼ったHTMLを社外の人に見せられますか
kintone内の表示は基本的に社内ユーザー向けで、アカウントを持たない社外の相手にそのまま見せるのは簡単ではありません。社外に確認用HTMLを渡すなら、業務基盤と切り離した認証付きの一時URLが向いています。
社外の相手にアカウント発行は必要ですか
ギガサイト便なら相手はアカウントなしでリンクを開くだけで確認できます。kintoneに社外ユーザーを招き入れて権限を与えるよりも軽く、見せたいのが一画面や成果物だけの場合に適しています。
社外共有でもアクセスを制限できますか
URLのみ・パスワード・メール認証・会社ドメイン認証から選べます。取引先にはパスワードやメール認証、社内向けにはドメイン認証といった使い分けができ、公開期限の設定やアクセスログの確認も可能です。
業務データの管理もギガサイト便でできますか
いいえ。業務データの管理やワークフロー、細かな権限制御はkintoneのような業務基盤の役割です。ギガサイト便は確認・レビュー・一時共有に向いた位置づけなので、社内業務はkintone、社外共有は一時URLと組み合わせてください。
結局、レビュー用途ならどの方法を選ぶべきですか?
公開後も長く運用するなら本番向けホスティング、短期間の確認なら認証・期限・差し替えが簡単な共有サービスを選びます。相手が非エンジニアの場合は、アカウント作成なしで開けることも重要です。