セキュリティ

社外レビュー前にGoogle Analytics IDの残りを検出するチェックリスト

クライアントへのデザインレビュー依頼やパートナー企業への試作品共有の前に、Google AnalyticsのIDが混入していないかを確認するチェックリストを使えば、担当者の経験値に依存せず一定水準の安全確認が実施できます。このチェックリストは5分以内で完了できるように設計しています。

なぜ危ないのか

社外レビュー中にGA IDが残っていると、レビュアーが何度もページを開き直すたびにセッションが記録されます。コンバージョン測定の期間中であれば、外部のレビューセッションがコンバージョンに誤カウントされ、広告ROIの計算を大きく狂わせる可能性があります。

特にリターゲティング広告を運用している場合、レビュアーのブラウザがGA経由でオーディエンスリストに追加されます。その後そのレビュアーに自社の広告が表示されることになり、意図しない広告体験を与えることになります。

  • 相手がログインなしで開ける状態か確認する
  • PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
  • 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
  • レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく

ソースで見る場所

チェック1:HTMLを開きCtrl+Fで`G-`を検索します。`G-`に続くパターンが「`G-XXXXXXXXXX`のような明らかなダミー値」でなく実際の英数字IDになっていれば、本番IDが残っています。同様に`GTM-`・`UA-`も検索してください。

チェック2:`<script`タグのsrc属性に`googletagmanager.com`・`google-analytics.com`・`googlesyndication.com`が含まれていないかを確認します。これらのドメインへの外部スクリプト読み込みは、GAまたはGoogle広告タグが稼働していることを示します。

  • HTML内の外部script・form action・iframeを確認する
  • APIキーやトークンらしき文字列がないか検索する
  • 画像・CSS・JSのパスが公開後も解決できるか見る
  • noindexと認証を混同せず、必要なら両方設定する

安全に共有する設定

チェック3:GAタグを削除またはID値をダミーに変更したHTMLをブラウザで開き、DevToolsのNetworkタブで`google-analytics`・`googletagmanager`を含むリクエストが発生しないことを確認します。リクエストがゼロであれば安全と判断できます。

チェック4:確認済みのHTMLをギガサイト便にアップロードし、パスワードと有効期限を設定したURLを発行します。URLをレビュー依頼メールに貼り付け、期限日時を本文に記載します。期限後にURLを失効させたことをダッシュボードで確認して作業完了です。

  • HTML内の外部script・form action・iframeを確認する
  • APIキーやトークンらしき文字列がないか検索する
  • 画像・CSS・JSのパスが公開後も解決できるか見る
  • noindexと認証を混同せず、必要なら両方設定する

再発防止ルール

上記のチェック4項目をチームのWikiに登録し、新メンバーのオンボーディング資料に含めます。各チェックに「担当者イニシャル+確認日時」を記入する欄を設けると、誰がいつ確認したかの記録が残ります。

Gitのpre-commitフックに`grep -E 'G-[A-Z0-9]{10}' $(git diff --cached --name-only | grep '\.html )`を追加します。コミット時にGA本番IDが含まれるHTMLを検出した場合に警告が表示され、意図せずIDをコミットするミスを防げます。

  • HTML内の外部script・form action・iframeを確認する
  • APIキーやトークンらしき文字列がないか検索する
  • 画像・CSS・JSのパスが公開後も解決できるか見る
  • noindexと認証を混同せず、必要なら両方設定する

よくある質問

GA IDをダミー値にした場合、ページの見た目や動作に影響はありますか?

GAタグはデータ収集のみを行うため、ダミーIDに変更してもページのレイアウトや機能には一切影響しません。GAが404エラーを返すことがありますがコンソールのみで表示される警告であり、ページ表示には影響しません。

このチェックリストはAI生成HTML以外のHTMLにも使えますか?

はい、手動で作成したHTMLやCMSで出力したHTMLにも同様に適用できます。特に複数のプロジェクトを扱うエージェンシーでは、どのHTMLにも本チェックリストを適用する運用が安全です。

チェックリストの確認をスキップしてよいケースはありますか?

共有相手が同じGA4プロパティのアクセス権を持つ社内メンバーのみで、かつURLを社外に転送しないことが確実な場合は省略を検討できます。ただし社外の人物が一人でも含まれる場合は省略すべきではありません。

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