できること
Framerの有料プランでは、サイト全体にパスワードを設定できる。URLにアクセスした際にパスワード入力を求める画面が表示され、認証が通った人だけがページを閲覧できる。社内チームや信頼できる取引先との1対1レビューであれば、この機能で十分な場面もある。
Framerはサイト公開後も編集・再公開の操作が容易であり、パスワードを変更したい場合もサイト設定からすぐに更新できる。新しいパスワードを相手に伝えれば、その時点から認証が切り替わる。一度設定した認証を後から変更する柔軟性がある点は評価できる。
- 相手がログインなしで開ける状態か確認する
- PCとスマホで最低1回ずつ表示を確認する
- 内部情報・個人情報・不要な外部送信が残っていないか見る
- レビュー期限と修正時の差し替え方を決めておく
できないこと
公開期限の自動設定はFramerでは提供されていない。「このページを〇月〇日に自動で非公開にする」という設定ができず、期限管理は完全に手動だ。複数のプロジェクトを抱える制作会社が「期限を過ぎたページ」を放置するケースが多いのは、この自動化の欠如が原因になっていることが多い。
メールアドレス認証や会社ドメイン認証もFramerには存在しない。「Googleアカウントを持たない社外パートナーのメールアドレスだけを許可する」という制御は、Framerの機能範囲外だ。複数の取引先が関わる案件で会社ごとにアクセスを分けたい場合、Framerのパスワード1本では安全性と利便性を両立できない。
認証と期限の違い
認証付きHTML共有サービスが提供する期限設定は、アップロード時に「YYYY-MM-DD HH:MM」形式で指定するのが一般的で、設定後は担当者が何もしなくても期限到達と同時にURLへのアクセスが自動で無効化される。Framerのカレンダーリマインダー頼りの手動管理とは根本的に異なる信頼性を持つ。
メール認証の仕組みは、相手のメールアドレスをURLに紐付け、アクセスの都度ワンタイムコードを送信して認証を取る方式だ。パスワードが漏れても第三者には使えないため、Framerのパスワード保護より高い安全性を実現できる。特にNDA対象の機密コンテンツを複数の外部担当者に共有する場面で有効だ。
- 誰でも見てよい: URL共有のみでもよいが、検索除外は確認する
- 特定の相手だけ: パスワードまたはメール認証を使う
- 会社内だけ: 会社ドメイン認証を検討する
- 短期レビュー: 期限を設定して古いURLを残さない
差し替え・レビュー運用
Framerの認証不足を補う実用的な運用は、デザインの作成・修正はFramerで行い、社外レビュー用の共有は認証付きHTML共有サービスに切り替えるという段階分けだ。FramerのページをPDFや画像に変換してアップロードする手順は増えるが、アクセス管理の精度と期限の自動化で得られるメリットが上回る案件は多い。
差し替え運用では、修正があるたびにFramerで更新したデザインを再取得して認証付きサービスに再アップロードする。「同URLで差し替え」機能があるサービスであれば、同じURLで最新版を参照できる状態を維持しながら認証と期限の管理もできる。最終承認が下りたらFramerで本番サイトを公開し、一時URLは期限で自動失効させる流れが整合的だ。
- 確認してほしい観点を3つ以内に絞る
- 期限と返信先を明記する
- 修正後も同じURLで見られるか伝える
- 最終版と途中版が混ざらないようタイトルを付ける
向いているケース早見表
Framerのパスワード保護のみで対応できるのは、レビュアーが社内または信頼関係のある1社に限定されており、機密性が中程度のコンテンツを扱う場合だ。スタートアップが投資家に新機能プロトタイプを見せる、デザイナーが社内フィードバックを集めるなどのシナリオでは過剰な認証設定は不要だ。
認証付きHTML共有サービスで補完が必要になるのは、複数の企業・チームがレビュアーに含まれる場合や、期限管理を自動化したい場合だ。競合に知られたくないデザインコンセプト、契約前の価格を含む提案書、法的リスクがある仕様書などは、期限付き・メール認証付きのURLで配布することでリスク管理の根拠を明確にできる。
よくある質問
Framerのパスワード保護が使える最低限のプランはどれですか?
FramerではSite Basicプラン以上でパスワード保護が利用できます(2025年時点)。無料プランではパスワード設定はできません。プランの詳細や料金はFramerの公式サイトで最新情報を確認してください。プランは変更されることがあるため、申し込み前に機能一覧を確認することを推奨します。
Framerに期限設定がない場合、代わりに古いページを定期的に整理するよい方法はありますか?
月に1回「3か月以上前に公開したFramerプロジェクト一覧」を確認する日をカレンダーに設定し、不要なものを非公開にするルーティンが現実的です。プロジェクト名に公開日を入れる命名規則(例:「ProjectName_20250601」)にしておくと、一覧からいつ公開したかを把握しやすくなります。
Framerのアクセスログを後から確認して、社外レビュアーが実際に確認したかどうか分かりますか?
Framerには訪問者数のアナリティクスはありますが、特定のメールアドレスや個人がアクセスしたかを確認する機能はありません。「誰が確認したか」を記録したい場合は、認証付きHTML共有サービスのメール認証ログを活用することを推奨します。確認済みの証跡が業務上必要な案件では特に有効です。